あらすじ
救急看護師・真白は「救えなかった息」に押し潰され、アルジェリアの世界遺産タッシリ・ナジェールへ逃げる。岩絵の“鈴を抱く人影”を見た瞬間、彼女は未来——西暦4655年へ跳ぶ。
そこは世界の感情災厄を止血する“息の保管庫”だった。番人マリク、解放派リナ、そして解放を武器に変える扇動者サイード。
鈴を鳴らせば、人々は救われる。だが一気に鳴らせば、世界は悲嘆で暴走する。
真白は二択(封印/解放)を越え、医療者の直感で第三の道——**「縫う」**を選ぶ。
恋と罪と職業倫理が衝突し、真白は一度すべてを失う。
それでも戻る。
「間に合わなかった音」に、名前を与えるために。