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王宮から王太子が消えた夜、王立書楼は迷宮と化した。 ――数十年後。 紫の眼をもつ一族。 その中心に立つのは、太陽に拒まれた少女。 市場で起きた騒動をきっかけに、少女は王太孫を渦中へ引きずり込む。 「不夜祭へ、ようこそ」 「迷宮書楼の呪いを解くために、殿下が必要なのです――」 海月精霊と王太孫。 不夜祭に沸く王都を、二人は駆ける。 ――迷宮書楼へ。 消えた王太子。 封じられた書楼。 すべての出来事は、やがて一つに繋がる。 ――意味のないものなど、一つとしてなかった。