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新学期、全生徒の手帳に“余白ルール”が出現。白紙の条項に誰かが書くと、即座に公式校則になる。軽くするはずの一言「家に帰る」が、なぜか最重罰へと昇格。帰宅は違反、放課後は終わらない。点呼、施錠、連座。やがて雨で滲んだインクは勝手に解釈を増やし、“家”の定義が削られていく。記録係の主人公は筆跡・紙質・運用の矛盾を追い、書いた本人へ近づくが、余白は“校外”へも拡張する準備をしていた。消せないのはインクか、それとも人の日常か。
神託のため、その身を和紙として捧げる『墨乙女』。書家の筆が肌を走るたび、内なる墨が目覚め、神の言葉が浮かぶ。冷徹な賢者が見守る中、儀式は彼女を極限の境地へ。神聖と禁忌が交わる、深遠な寓意(アレゴリー)物語。