あらすじ
勇者アレクの悩みは、パーティの僧侶ミリアがどうしようもなくポンコツなことだった。
回復魔法はまともに決まらず、補助魔法は味方を巻き込み、祈ればなぜか天気まで荒れる。
ついに限界を迎えたアレクは、ある夜、ミリアに追放を言い渡す。
――だが次の瞬間、ミリアはブチギレた。
なぜか袖からナイフを取り出し、しかも普段のポンコツぶりが嘘のような圧倒的戦闘力で勇者を追い詰めはじめる。
剣を弾かれ、説得も通じず、勇者が命の危機を感じていたそのとき――邪悪な気配を察知した魔王まで乱入。
しかし、魔王が最も警戒したのは勇者ではなく、ナイフを構えた僧侶だった。
魔王の最強魔法すら切り裂く、意味不明に強すぎる元僧侶。
追い詰められた勇者は、まさかの魔王に助けを求めることに。
こうして始まるのは、追放された瞬間だけ最強になるポンコツ僧侶と、
そんな彼女から一緒に逃げることになった勇者と魔王による、前代未聞の追放コメディである。
一方的な追放は、命に関わるかもしれない。
これはそんな大事な教訓を、全力で間違った方向から教えてくれる物語。