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仕事は順調。 生活も安定している。 恋愛だけが、いつの間にか選択肢から消えていた。 三十四歳、独身。 社内コンサルとして働く篠宮澪は、 結婚や恋愛に「期待しない」と決めて生きてきた。 社内で囁かれる独身女性への無遠慮な視線と噂。 それをやり過ごすために彼女が選んだのは、 年下の部下に“期限付きの恋人役”をお願いすることだった。 相手は七歳年下の部下、朝倉。 感情表現が苦手で、不器用で、恋愛経験もほとんどない男。 これは演技。 深入りはしない。 感情は持ち込まない。 そう条件を決めて始めた関係のはずなのに―― 彼は、優しい言葉を言わない代わりに、 一度決めた距離を、決して踏み越えなかった。 恋愛を諦めたはずの私が、 「誰かのそばにいる理由」を もう一度考えてしまう。 これは、 自分で選択したはずの関係の中で、 恋愛ではなく“居場所”を与えられてしまう物語。
結婚は、感情を排除できる制度だと思っていた。 編集者の紬木澪は、仕事と周囲の期待から逃れるため、 「恋愛感情禁止・期限一年」という条件で、 弁護士の火村朔と契約結婚をする。 火村にとって結婚は信用を得るための条件であり、 澪にとっては、期待しなくて済む安全な選択だった。 同居、偽装夫婦としての生活、 完璧に守られる距離と、曖昧に越えてしまう境界線。 「恋に落ちたら終わり」 そのルールが、 二人を守るはずだった契約を、 少しずつ壊していく。 正しさを選び続けた二人が、 最後に辿り着くのは、 条件のない選択。 これは、 契約結婚から始まった、 静かで不器用な恋の物語。 ※恋愛は後半じっくり進みます