あらすじ
どんなカップルにだってスキマ風は吹く。
日下部 牛雄(くさかべ うしお)と月野 乙葉(つきの おとは)は付き合いはじめてしばらく経ってから当たりに同棲、しばらく経ってこれまた当たり前に「セックスレス」になってしまったカップルである。それでもお互いに尊敬し合って支え合って暮らしている、牛雄はそう思っている。
「調査によるとほとんどのカップルがセックスレスなんだって。だから僕たちも何の問題もないよね」そう牛雄は言葉に出して乙葉に確認する。だから大丈夫だ、牛雄はそう言い聞かせる。
牛雄は最近になって自分がセックスをしない分かわりに仕事に精を出そうと意気込んでいた。しかしなぜか気合いは空回り。自分と同期入社だった仲間は役員入りを果たし、年下の後輩達の活躍もまためざましく、とうとう後輩が上司になってしまった。
いつのまにか自分は出遅れ置いていかれ・・・そう感じて日々焦るばかりである。
※本原稿は「小説家になろう書き下ろし連載」版になります。