あらすじ
ぶそう-えきてい【武装駅逓】
1.刀剣、銃火器等で武装した駅逓局員。中央管制駅逓局に所属する配達員、またそれを補佐する職員ら特級国家公務員の総称。
2.主な任務は“切手”の貼られた荷物の集荷、逓送、配達業務。また、荷物の集荷、逓送、配達業務に伴う地域社会への訪問、その治安維持活動。
「君たちに届けてほしい“手紙”がある。──入りたまえ」
「……子供、ですか?」「局長、これは……」
「彼は、──……」
【超電霊子結晶(エーテライト)】──そう称される超電磁誘導発電結晶体が破裂した、史上最悪の厄災「デスライト」から約三百年。
大気中に拡散・滞留し、回収不能な状態で漂っている膨大なエーライト元素・「電霊子(エーテル)」によって電波通信技術と高度な航空技術とその管制機能が失われて久しい現代。
崩壊した世界を配達業務によって駆け巡り、生存者コミュニティと人脈を形成し、さまざまな踏破ルートの開拓を行なった者たち──「飛脚衆」。
彼らを前身とした「駅逓局」は、かつて金銀万塔の蓬莱と称された地に、己を復興中枢政府とした国家・アヅマ国を樹立する。
そこには人類史上初となる、「手紙屋が運営する国」が形作られていた──。
第四璣巧化駅逓中隊に配属された新人武装駅逓局員、陽天狗威(ひてんいぬい)──通称「ハウンド」。
ハウンドは璣巧化駅逓中隊にのみ配備される専用の変形式車両型アンドロイド──女性型のビークロイド「ヴィクス」と共に、配達業務に精を出す。
一癖も二癖もある駅逓局員たちが集う「ガマワラ郵便局」で、ハウンドはヴィクスと共に今日も配達の旅に出る。
レターズ・スルー・ドア(“配達さえ済めばあとは一切関知しない”)を徹底する冷酷な局員、レイブン。
一方であくまでも人と人の想いを繋ぐことを重視する女性局員、ホーネット。
意見が食い違うこともあるが、ある時彼らは、「子供」の配達を依頼される。
その子供──タビと呼ばれている少年・霧島又多尾(きりしままたたび)にはある「秘密」があり、ハウンドたちは思いがけない配達に出ることとなる。
電光石火、疾風怒濤の武装駅逓たちが征く、痛快レターズ・アクション、ここに開幕!
※完全人力創作