あらすじ
アーベル伯爵の一人娘ローラは七歳の頃に病で母を失う。
その一か月後に父は新しい平民の母と一歳下の妹エミリーを屋敷に連れて来た。
エミリーはローラの物を何でも欲しがり、継母はローラをエミリーの引き立て役と言い切る。
エミリーから母の形見のビスクドールを奪い返そうとしたローラは額に消えない傷を負ってしまう。
そんなローラを父は使い物にならなくなったと叱った。
それから一年後、苛烈だと有名なイザベル王女主催のお茶会にローラは呼ばれた。
しかしエミリーの引き立て役としてローラは継母に髪を切られ汚れたドレスを着せられる。
それを見八歳のイザベル王女は言った。
「アーベル伯爵家の娘がこんな姿なんて本当に恥ずかしいわね、みっともないったら」
その言葉は棘のように鋭かったが不思議な温かみがあった。
イザベル王女の断罪をきっかけにローラの人生は大きく変わっていく。
「イザベル様はお忙しい方、悪役令嬢の役は私にさせてくださいな」