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妃は、国のために子を産む。 領主は、義務として妻を娶る。 そうして始まった夫婦が、 いつしか“愛”を知っていく。 吐き気と倦怠に苦しみながら、 妻は微笑み、「男の子を」と願った。 夫はただ、その命を守りたいと祈る。 群青の瞳で生まれた小さな命が、 ふたりの世界を静かに変えていく――。 政略に生まれた夫婦の、ひとつの“愛の記録”。 静かな愛と再生を描く、政略結婚の果ての物語。
空白の150年――。 歴史の帳の向こうに隠された時代が、今ここに息を吹き返す。 倭国の未来を託され、比古と沙羅の愛のもとに生まれた娘・比瑪(ひめ)。 彼女は、祖父・和真が描いた「国境を越えた和」の理想を胸に、父母の犠牲を背負いながら成長していく。 やがて、朝鮮半島で勢力を拡大する高句麗と、それに抗う百済・新羅の狭間で、倭国は新たな選択を迫られる。 七支刀――。 百済王から倭国へ贈られたその剣は、単なる武器ではなく、国と国を繋ぐ「盟約」の証だった。 少女から一人の「王」へと成長する比瑪は、静寂の時代を超え、未来を切り拓く「光輪」となることができるのか。 これは、倭王旨として歴史に名を刻むことになる少女の、光と影を纏った継承の物語である。 短期集中連載(火曜日:活動報告、金曜日:本編更新予定)です。