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兄は「虎」であった。父もまた「虎」であった。 だが、江東を継いだ碧眼の青年・孫権に、虎の牙はない。 偉大すぎる肉親の亡霊、自分を傀儡と見なす老獪な名家たち、そして身内さえも信じられぬ暗殺の連鎖。窒息寸前の停滞の中で、孫権は気づく。英雄ならざる者が生き残る道は、泥水を啜り、毒を蓄え、地を這う「蛇」になることだと。