あらすじ
時代劇の映画撮影中、殺陣師で斬られ役として参加していた功刀武士(42歳)は、主役のイケメン俳優たちと共に異世界へ召喚されてしまう。
「魔族を倒して世界を救ってほしい」
王国の説明に胡散臭さを感じた功刀は、無能を装い様子を見ることにする。召喚した王国は彼らを”勇者”として歓迎したが、無能を装っている功刀だけは”付き人”扱いされ、ずっと見下される事になった。
貴族や他の勇者たちの態度を傍で見てきた功刀の違和感が増していき、やがて王宮からの脱出を決意する。
冒険者として生きる中で、功刀は気づいていく。
殺陣で鍛えられた”斬られる側の視点”とは、相手の攻撃を先読みできる力でもあったのだと。
次々と依頼をこなし、名を馳せていく功刀だったが、旅の中で知る真実は残酷だった。
王国の”正義”は嘘だらけ。
”魔族討伐”は侵略戦争。
そして”勇者”たちは”兵器”として利用されている――
やがて、真実を知った功刀は、”魔族”と呼ばれる者たちの側につくことを決意する。
そして訪れる、かつて自分を見下した”勇者”たちとの再会。
権力に溺れる者、真実に苦悩する者、そして――
これは『斬られ役』だったおっさんが、主役になる物語