あらすじ
元伯爵令嬢なのに、今は浮気調査員!?
没落令嬢・俵積田彬子は、夫に濡れ衣を着せられて赤子と引き離され、家を追放された過去を持つ。
それでも泣き寝入りせず、仲間と共に立ち上がり、文明開化薫る東京の街で浮気現場を暴き立てる調査員として奮闘中だ。
愛用するのは、異能力を秘めた特製カメラ《キャメラ子》。
「悪事はズバッと暴くわ!」を決め台詞に、今日も逢引き宿へ潜入するが――そこで待っていたのは、不倫カップルの死体と、血塗れのナイフを握る謎の少年だった!
事件の真相を探るため《キャメラ子》で撮影すると、映し出されたのは恐ろしい光景。
少年は人を操り、笑顔で人を刺す――まるで人形のように。
そして彬子は気づく。彼の名は直秀。
奪われたはずの、わが子だったのだ。
なぜ息子は父に利用され、暗殺者のように育てられているのか。
失われた8年を取り戻すため、彬子は仲間と共に、元夫・林太郎の冷酷な策略に挑んでいく。
没落、離別、濡れ衣――すべてを背負った女の逆転劇。
母として、そして職業婦人として。
「直秀は私が守る!」
文明開化の東京を舞台に、母と子の運命を取り返す戦いが始まる。