あらすじ
心象学園に通う鎮村透華は、五感すべての「歪み」を知覚する特殊な才能を持つ少女だ。
錯視のように景色が揺らぎ、心理トリックのように音や匂いがねじれて届く世界で、彼女は常にノイズにさらされている。
透華は頭は切れるが性格はゲスく、周囲を振り回しがち。そんな彼女が唯一心を許すのは、幼馴染の日向朔。朔のそばにいる時だけ、透華の世界は静寂を取り戻す。
そんな二人の学園生活をかき乱すのは、個性の強すぎる仲間たちだ。
BL好きで自称陽キャのソフトテニス部員・凛。
何をしでかすかわからない、ダークフォース系無自覚変態脳筋男子のバルス。
そして、年上にはボクっ娘、クラスでは優等生の学級委員、兄の朔にはツンデレでキツく当たる多面性の塊・蜜柑。
ある日、学園で「あり得ない場所で物が消える」不可解な現象が続発し、透華はその背後に“世界のバグ”のような強烈な歪みを感知する。
錯視や心理学のバイアスなどを巧みに見破りながら調査を進める中、凛とバルスが突然姿を消す。
残された痕跡には、透華にしか知覚できない異常なノイズが刻まれていた。
犯人の狙いは透華の能力だった。五感の歪みを解析し、心理操作や認知誘導に応用する兵器を作ろうとする秘密組織が、凛とバルスを誘拐したのだ。
透華は二人を救出するが、「これ以上、誰も巻き込みたくない」と一人で犯人を追おうとする。
しかし朔は彼女を止め、「お前一人で行かせるわけないだろ」と手を取る。凛とバルスも「仲間外れはなし」と加勢し、四人は再び動き出す。
その矢先、朔の妹・蜜柑が誘拐される。透華が感知した歪みはこれまでで最も強烈で、事件は一気に最終局面へ。
クライマックスの舞台は、もっとも身近で安全なはずの朔の家。そこには無事な蜜柑。
そして、透華たちが最も疑っていなかった人物が黒幕として姿を現す。
ゲスい頭脳派ヒロインと、彼女に振り回され続ける幼馴染朔をはじめ、クセ者だらけの仲間たちが巻き起こすドタバタと、五感の歪みが導くミステリーが交錯する、新感覚ラブコメ×感覚ミステリー。