あらすじ
終電帰りの限界OL、部屋の玄関を開けたら異世界の美形騎士の寝所でした。
「この塵溜めを掃除しろ」と言われましても、ここ私の家なんですけど!?
汚部屋はキャリアウーマンの勲章――そんな偏った持論を持つ26歳OL高宮凛子の2Kの部屋が、ある日突然、異世界の青年の部屋と扉一枚で繋がってしまった。
週末限定、逃げ場なし。生活能力低めの汚部屋OLと異世界から来た謎のイケメンによる強制同居生活が始まる。
最悪の出会いから始まった強制同居生活は、やがて凛子を異世界の王宮、そして国を揺るがす事件の渦中へと連れ出していく。
2Kの部屋から始まる、少し不器用で等身大な異世界恋愛。山あり谷ありのハッピーエンド。
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「どこって、わたしの部屋なんですけどっ! 勝手に入ってきたのそっちじゃない!!」
怖かったんだから!
と、涙目になりながら凛子は侵入者を睨み付ける。
「ちょっと待て、ここは俺の寝所の筈だが」
「はぁあああああ?」
しばし呆然としていた男が判らないと首を振りながら、完全に身を起こす。
「続き間がなぜ塵溜めのようになっているのだ」
「ご、ゴミ溜めって失礼ね! 明後日くらいには掃除しようと思っていたの!」
「掃除は毎日している筈だろう?」
「わるいけど毎日終電逃してるし、そんな余裕ないから! 夜中に掃除機なんかかけたらご近所迷惑になるしっ!」
「いやお前が、ではなく――お前は……」
ようやく視線の合った男は、まじまじといった風に凛子を上から下まで眺め、眉を顰めて一言。
「服を着ろ」
短く言われた言葉に、興奮したように喚いていた凛子はぴたりと動きをとめ、慌てふためいたようにソファの上に雑然と積みあがっていた布切れを手繰り寄せた。
「な、な、な、な、なんなのーーーーーあんた!」
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