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「一を聞いて十を早とちり、二を聞く前に三を語る」 長屋一の粗忽者・十吉。 ついに寿命が尽きて閻魔様の前に引きずり出されるが、 地獄でも早とちり、天国でも早とちり、 とうとうあの世から追放されてしまう。 寿命百年をおまけされて現世に戻った十吉が、 「殺生をすれば地獄行き。ならば人を殺す前に天国へ送ってやろう!」 と『善意の人斬り』に目覚めた日から、 夜な夜な首を抱えた粗忽者が町を歩くようになった――。 赤子が泣けば、十吉が出る。 「天国に行きたければ、早く死ぬべし!」 笑って怖い、地獄発のブラック落語ホラー。