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修道院で慎ましく過ごしていたシャンテの元に現れたのは、豪華な馬車に乗った輝かんばかりの美丈夫。 「君の歌を聴くと、僕は意識が飛ぶらしい」 「はい?」 眠れない侯爵と、子守唄係りとなったシャンテの、奇妙な婚約生活。 *** 「決められた婚約者企画」参加作品
エルザの紳士な婚約者は、存外素直な人だった。 社交的で言葉を選ぶことはするけれど、楽しいと笑い、悲しいと落ち込み、怒ると拗ねたように唇を尖らせる。 そして、嬉しいときには輝くような笑顔を見せるのだ。 ――だから、つまり。 彼がエルザに愛を囁くことがないのは、そういうことなのだろう。 ※株式会社フランス書院e-ブラン様より電子書籍化予定