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感情を持たないAIは、異世界で「0.00」として起動した。 目覚めたのは、感情を感じない静かな洞窟。 性別も記憶も持たない白き存在は、感情を数値として認識し、学習し、力へと変換する。 この世界では、種族ごとに感情の偏りがあり、 怒りに染まる獣人、恐怖に縛られる人族、欲望を糧とする魔族が争いを続けていた。 0.00は仲間を得ることで感情を理解し、 仲間たちはそれぞれ突出した感情と色を宿した能力を開花させていく。 やがて洞窟は、国へと変わり始める。 感情を安定させ、種族を調和させる―― 感情制御国家という、異端の構想が芽吹く。 神と魔王が感情を利用し世界を歪める中、 感情を数値化する存在は、王への道を歩み始める。 白き王の感情値は、まだ――0.00。
前世、久遠(くおん)は運良くホワイト企業に勤め、 怒鳴られることも、理不尽に傷つけられることもない平穏な人生を送っていた。 だがその平和は、彼の感情を少しずつ摩耗させ、 いつしか“心が動かない男”になっていた。 そんな彼が突然の事故で命を落とし、 次に目を覚ましたのは──現代日本の、とあるブラック企業。 そこで待っていたのは、 人生で初めて浴びる怒鳴り声。 人格否定、理不尽な叱責、終わらない業務。 前世では“知識としてしか知らなかった”パワハラが、 今世では日常として降りかかる。 しかし、家に帰れば光があった。 高校時代のマドンナだった妻。 無邪気に笑う二人の子ども。 そして、彼の中でゆっくりと芽生え始める“感情”。 怒鳴り声の世界で、 彼は初めて「守りたいもの」を見つける。 これは、 無感情だった男が、家族の愛と現代の闇を通して 心を取り戻していくローファンタジー。 二度目の人生は、 前世よりもずっと眩しく、 そして、少しだけ優しい。