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試験に追われて焦る僕の目の前に現れたのは、未来の僕──。
大学時代から7年間、ずっと一緒にいる夏海(なつみ)と透(とおる)。 周りからは「絶対に付き合っている」と冷やかされるほど仲が良いけれど、気弱で優しい透は「関係が壊れるのが怖い」と、『親友』という安全圏から決して踏み出してこない。 心地よいけれど退屈で、残酷なほど優しいぬるま湯のような日々。 「私が欲しいのは、ただの友達としての優しさじゃない――」 ある夏の日、千葉の房総半島へドライブに出かけた二人。一面に広がるオレンジ色の花畑と、夕暮れの九十九里浜で、ついに夏海の抑えきれない感情が爆発する。 臆病な二人が見えない境界線を越え、本当の恋人になるまでの焦れったくも甘い、ひと夏のラブストーリー。