ページ:1(2件表示) / タグ一覧へ
人間の感情が薄れ、機械に感情のようなものが垣間見えるようになった現代。 機械の数が人間を超し、町は煙に包まれた。 人間の中のカーストは一気に差を広げ、町には「地底」と呼ばれる場所ができた。煙は地に落ち、その生活差は目に見えるようになった。 そんな中でカーストの関係なく必要とされる”燃料配達員”の話である。
黄金国から戻り、アニーを失った大輔の前に “白い花” が残したのは、微かな声と金色の粉だった。 香草と「金の種」を混ぜた煙を焚くたび、花は鼓動のように光を放ち、アニーの声が境の向こうから届く。 ――「大輔、扉が少しずつ開いているの」 科学と祈り、二つの力を信じることで世界が再びつながり始める。 しかしアニーから告げられたのは、「次の往復は最後になるかもしれない」という警告だった。 大輔は覚悟を胸に、再び“煙の道”を描き始める。