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眠れないんだ。ぼくもだよ。死にたいんだ。ぼくもだよ。 主人公は、浅い眠りのなかで得体のしれない靄と対話をする。死について投げかけても、靄からは自らとは正反対の死生観が返ってくる。あらゆる痛みを感じず、孤独ではなく集団のなかで立ち上がる希死念慮。自死は褒め称えられるが、死にいたるまでの手順は複雑で、長い時間をかける必要があった。 耐えがたい心の痛みと、ふくらむ孤独感や敗北感、周囲への負担感を、理論的に説明しようとするも、自殺について研究を進める過程で主人公は重大な事実を知ることになる。