あらすじ
かつて札幌は、吸血鬼に占領された街だった。
だが今では「独立都市」として扱われ、人間にも最低限の自由がある――らしい。
吸血鬼は日光に弱い。
それでも世界各地で独立運動が成功しているのは、
彼らが人間を遥かに超える身体能力と超能力を持つ存在だからだ。
そんな札幌について、
「見ないと判断できない」と言った俺は、
吸血鬼の中でも偉い立場にある彼女の護衛付きで視察に向かうことになる。
街は平和で、人々は優しく、
誰も自分たちが“吸血鬼の餌”であることを疑っていなかった。
――それが、当たり前だと信じて。
そして俺は、
たった一度の判断ミスで、
札幌がどういう街なのかを、身をもって知ることになる。
これは、
「自由だと思い込まされた街」と
「血の味が違いすぎた少年」の物語。