ページ:1(2件表示) / タグ一覧へ
卒業舞踏会で、俺は婚約者である悪役令嬢アメリアに堂々と追放を言い渡した。 これで婚約破棄も断罪も完璧に決まった――はずだった。 「かしこまりました、殿下。では追放代行を呼んでまいります」 ……追放代行って何だ? 意味不明なまま現れたのは、妙に礼儀正しく、妙に手際がよく、妙に実績豊富な“追放代行センター”の職員たち。 しかも父である国王をはじめ、宰相も騎士団長も、なぜか全員「追放代行なら仕方ない」と納得している。 おかしいだろ。 どうして追放されるはずの悪役令嬢が一番落ち着いていて、追放を宣言した俺だけが必死にツッコミを入れているんだ。 これは、悪役令嬢を追放したはずの王子が、謎すぎる追放代行と常識の壊れた周囲に振り回される、断罪コメディーである。
秩序と平穏を愛する侯爵令嬢リリアーナは、王子を避けている「つもり」だった。 追いかけない、声を荒げない、ただ選択肢を奪うだけの王子によって。 彼女が選び続けた正しい道の行き着く先は、最初から一つしか用意されていない。 これは逃げ方を間違えなかった彼女と逃がす気のない王子の話。