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国境近くの廃墟で、氷の剣士ユリエルは記憶を失った少女を救う。 名も過去も分からない彼女は、自らを「セラ」と名乗った。 しかしその少女は、王都から密かに追われていた。 追っ手の目的は殺害ではなく――“連れ戻す”こと。 逃避行の果て、セラの記憶は徐々に蘇る。 彼女の正体は王女。 そして王家は、国を守るために王族の血を捧げる 《生贄の儀式》を代々続けてきた。 セラは、次の生贄だった。 かつて王家の闇を知り、救えなかった過去を持つ剣士と、 生きることを選びたい王女。 氷の剣は、王家の秘術に抗い、 王女は“捧げられる運命”を拒絶する。 これは、誰かのための犠牲ではなく、 自分の人生を選び取るための物語
王立宮殿の華やかな舞踏会で、 完璧な令嬢クラリッサは一瞬にして“罪人”と烙印を押された。 第一王子アルトリウスの婚約者でありながら、 聖女マリアを階段から突き落とした濡れ衣を着せられ、 王家の神聖なる理紋の光も彼女の“真実”を書き換える。 誰も信じず、家族すら沈黙する中、 婚約破棄と王都追放の宣告が下る。 ――これが、“書かれた運命”の始まりだった。 馬車で国境を越え、 凍える雪原に佇むクラリッサの胸に、 謎の声が響く。 《プリムローズ・メモリア》 ――世界の記録を書き換える禁断のシステム。 「あなたはまだ書きかけ。記録の逸脱を、補正しますか?」 理紋の歪みを“感じ取る”彼女は、例外の力で運命に抗う。