あらすじ
「ゴフッ」
苦しくて息が出来ない。
私の名を叫ぶ母の声が聞こえる。
手を伸ばそうとしても力が入らずドサリと椅子から崩れ落ち、私は意識を失った。
ファレグ・フォアローゼス。この国の公爵令嬢で12歳。それが私だ。
私が倒れたのは、母の親友である王妃殿下に招かれた私的お茶会での出来事だった。
意識を取り戻した時私は自室のベットに寝かされていた。
ベットサイドには母が泣きはらした目で付き添ってくれていた。
「よかった、気が付いたのね」
「おかあ・・・、な、に。この、こ、え」
喉に違和感があり、かすれた声しかでなかった。
自分の声ながら不快に思う様な声。
すぐに医師が呼ばれ診察が行われた。
診断結果としては毒の後遺症で治るかどうかは不明との事。
ああ、そうか私お茶会で毒を盛られたみたい。
あの場に居たのは私と母、それに王妃様と第二王子殿下の4人。
あとは王妃様付きの侍女達。
いったい誰が何故毒を盛ったのだろう。