あらすじ
「宇宙の質量が足りない? そんなの、ただの処理軽減(低グラ)だろ」
地球連邦宇宙局の研究員カイト・アオバは、周囲から「オカルト野郎」と蔑まれていた。 人類が何世紀も追い求める謎の物質、ダークマター。 だが、前世で引きこもりゲーマーだったカイトには、その正体が手に取るように分かった。
これは、運営が負荷を減らすために遠景の計算を端折った「低グラフィック処理」のバグだ。
「専門家」たちが既存の物理法則に縛られ頭を抱える中、カイトは前世のゲーム知識とバグ探しの勘を武器に、宇宙の「境界」へと挑む。 一隻の探査艦と共に彼が辿り着いたのは、常識が崩壊し、世界の「裏側」が露出する未踏の領域だった。