あらすじ
森人ジュジュの夢は魔樹になること。
毎朝大樹に朝露を届けていたが、いつまでたっても樽に朝露は溜まらない。見習いにもなれない。
明日で最後――
本に導かれ、禁じられた階段を上った先で出会ったのは、名を奪われた少年アオイ。
彼は火竜の王子だったが、魔女に“真名”を奪われ、存在そのものを封じられていた。
この世界では、名はただの呼び名ではない。
やがて知る真実。
ジュジュもまた、特別な“はじまり”を持つ存在だった。
大樹の階段をのぼりながら、ふたりは奪われた名を取り戻し、異界の秘密へと迫っていく。
そして旅の果てに、ジュジュが願ったのは――
これは、精霊の娘と火竜の王子が、やがておとぎ話になるまでの物語。
※本作は過去作を改稿・再構成したものです。