あらすじ
※精神的に辛い描写が続きます。展開は超ゆっくり進みます。主人公の高橋あかりは、「普通」であることを大切にする母のもとで育ち、周囲の期待に応える形で進学・就職してきた。得意なことを選び、安定した企業に就職し、順調な人生を歩んでいるはずだった。しかしある朝、突然会社に行けなくなる。理由は自分でも分からない。ただ体が動かず、電車に乗れず、職場のゲートを通れない。戸惑いと自己嫌悪の中で、彼女は匿名の掲示板や行政の相談窓口を通じて、はじめて外に助けを求める。メンタルクリニックへの通院、休職手続き、上司との事務的なやり取り。制度に支えられながらも、「働けない自分」への焦りと不安は消えない。これは、立ち止まらざるを得なくなった女性が、これまで信じていた「普通」という価値観と向き合いながら、自分の人生を見つめ直していく物語。