あらすじ
世界国家連合WCTは、荒廃する現代社会を救うため、国家改造実験「HeartWarming(HW)プラン」を可決した。
選ばれた試験国家は日本。
ルールはただ一つ。
13歳以上の全国民は手首にブレスレットを装着し、毎日0時までに必ず「他人からありがとうを一度だけ受け取らなければならない」。
感謝されなかった者は、生存不適合者として“死亡認定”される。
最初は助け合いが広がった。
だが次第に「ありがとう交換」「感謝の売買」「密告制度」が社会を支配し、人々は優しさの仮面をかぶった狂気へ堕ちていく。
期限付き臨時教師・雪町カスミは、中学校へ赴任した初日、教室で笑う生徒たちの手首に光るブレスレットを見つめる。
感謝は本物か、偽物か。
生き残るための言葉か、心からの祈りか。
眠れぬ夜、カスミは初めて0時を迎える――。
そして物語は、各話読者に対する感謝も込めて「ありがとう」で閉じられます。