あらすじ
時流、その意味は三つある。
現在の時代。時間の流れ。そして——今を生きる人々。
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【永遠者の輪舞曲】
それは数百年の眠りから目覚めた、無垢で天真爛漫な初生の赤子。
わずか数日の記憶を取り戻すために、長い旅路に足を踏み出す——
無数の魂が静かに住まう幽界から、命が躍動する浮界へと至る。
これは小さな女の子が、時代を超えた永遠者たちとともに紡ぎ出す輪舞曲である。
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《初めて読む方への簡単なストーリー概要》
276年間眠り続けていたリフは、幽界のある場所で目を覚ます。自らを「幽界の主」と名乗る青年は、彼女の覚醒後、この世界の起源を語り始める。
「ユリセイ」と呼ばれるこの世界は、時界・浮界・幽界という三つの大きな界域によって成り立っている。幽界は死者の魂が在る場所であり、浮界は生命に満ちた場所である。そのため、死者ではないのに何らかの理由で幽界に落ちてしまったリフは、記憶を取り戻すために浮界へ向かわねばならなかった。こうしてリフは、幽界の主の分身、そしてその直属の配下である「幽魂使」と共に、24年にわたる記憶探索の旅に出る。
リフの外見は五歳ほどの人間の女の子に見えるが、彼女は人間ではなく、「天族」と呼ばれる種族である。天族は老いることも死ぬこともなく、浮界の多くの民から「神の子」、すなわち神に最も近い存在として認識されている。
共に旅をする幽魂使もまた、生前にどの種族であったかに関わらず、時を超えた永遠の存在である。リフは浮界の民の生き方を目にし、また幽魂使たちが残した生前の執念や物語に触れることで、さまざまな成長を遂げていく。
やがて旅が終わりを迎えるとき、彼女が記憶を失った理由、過去の悲劇、そして常にこの旅を見つめ続けていた「世界の外の存在」の真実が明らかにされる。
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カクヨム: https://kakuyomu.jp/works/16818622170548606541