あらすじ
魔法は才能で決まる。
誰もがそう信じる世界で、落ちこぼれと蔑まれていた少年アキルだけは、その常識に違和感を抱いていた。
前世でプログラマだった彼には、この世界の魔法が“感覚で曖昧に使われている未完成の技術”に見えていたのだ。
文字の意味と構造に着目したアキルは、漢字を使って魔法を定義し、誰かに渡せる技術へと変えていく。
最初に変わったのは戦場ではない。
火起こしに苦しむ母の朝、冷え切った風呂、暗い夜――貧しい家の暮らしだった。
やがてその工夫は家を守る力となり、学院で落ちこぼれた仲間たちを繋ぐ武器となり、ついには“才能ある者だけが魔法を独占する世界”そのものを揺るがしていく。
これは、最強の才能を持たなかった少年が、知恵と言葉と仲間の力で、魔法の常識を覆す物語。
※本作はカクヨムにも掲載しています。
※全40話完結予定です。