あらすじ
魔法の存在する異世界。
だがこの世界では、医療だけが「神への祈り」によって行われていた。
神殿に仕える一人の見習いは、
瀕死の患者を前にした瞬間、思い出してしまう。
――自分がかつて、現代日本で外科医だったことを。
祈っても治らない。
それでも神殿は祈りを続け、寄進金を受け取り、
治らなければ「神の御心」として帳簿を閉じる。
その“当たり前”に、
現代医療を知る主人公だけが違和感を覚えた。
祈りではなく、治療で人を救ってしまった見習いは、
神殿から「異端」として目を付けられる。
なぜなら――治療は、神殿にとって金にならない行為だからだ。
命より帳簿が重い世界。
治療が罪になる神殿。
それでも主人公は、
金を取らず、祈らず、結果だけで人を救い続ける。
これは、
神に祈るしかなかった世界で、
外科医の知識を思い出した少年が、
神殿の常識と既得権益を一つずつ叩き壊していく物語。
――序盤は理不尽、
中盤からは、はっきりスカッとします。