あらすじ
18世紀ロシアの孤児、アポロニア・イワノヴナ。彼女の心の支えは、一片の炭とわずかな紙切れで描く絵だけだった。そんな彼女を引き取ったのは、遠くイギリスのシルベスター家。言葉も通じぬ異国で、孤児である彼女を人々は受け入れるのか?
「変わったロシアの娘」として好奇と猜疑の視線に晒されながらも、彼女は己のたった一つの武器――絵筆を握りしめる。これは、慣習と偏見という荒波にもまれながら、孤独な少女が新たな居場所を描き出す、温かくも切ない生存の物語。
故郷を離れ、異国へ連れていかれた少女の静謐な成長物語。言葉と信仰とアイデンティティの狭間で悩みながら、ゆっくりと自分を見つけていく。アクションではなく、空気感や感情の機微に重きを置いた、じんわりと沁みる物語です。
原書は英語で書かれた作品です