あらすじ
その瞳が捉えるのは、世界の断末魔。
十五年前の「空白」以来、世界は悪魔という名の侵食に晒されていた。 政府は都合のいい嘘で真実を隠蔽し、国民はカサカサに乾いた日常を謳歌する。
そんな歪んだ現世の路地裏で、九条灰世(くじょう・かいと)は「掃除屋」として生きていた。
彼にのみ許された特異な視覚――『解像』。
それは大気中の魔素の綻びを、敵の核の所在を、ミリ単位の精度で見抜く「神の眼」。
そして、斬り裂いた悪魔から力を奪い己の糧とする、禁忌の技術。
灰世が守りたいのは、ただ一つ。
何も知らずに笑う、妹・舞との穏やかな日常。
だが、ある夜、東京の夜空が剥がれ落ち、一人の「聖女」が舞い降りた。
彼女の来訪と共に、これまで隠蔽されてきた世界の理(ルール)が、取り返しのつかない速度で崩壊し始める。
国家組織、異世界の探索者、そして深淵の悪魔たち。
「俺のテリトリーを壊すなら、その辺のクソと同じに変えてやる」
最強の掃除屋が、偽りの聖域を切り裂く――。
現世と異世界が交錯する、圧倒的解像度の異能アクション開幕。