あらすじ
昼は現実が支配し、夜は“意味”が滲み出る。
この街の夜は長く、世界の本音が光になって溢れ出す。
どの国にも属さない、名前のない歓楽街。
そこは、行き場を失った者たちが流れ着く“吹き溜まり”だ。
街の片隅に、看板のないバーがある。
表向きはただの店。だが実態は、金で厄介事を引き受ける“何でも屋”。
愛が暴走する女。
存在しない罪に押し潰される男ーー。
この街では、感情や意味が壊れ、現実に干渉する。
それらを撃ち抜き、“終わらせる”のがクインの仕事だった。
だがある夜――
この街の理屈すら通じない“外側の存在”が現れる。
世界の歪みは、もはや個人の問題では終わらない。
この街そのものが、崩壊の入り口となる。
正しさか、自由か。
管理か、放置か。
その境界で、クインは今日も“均す”。
世界が壊れきる、その前に。