あらすじ
森の奥深く、木々の間から漏れる陽光が地面に斑模様を描いていた。
俺は呼吸を整え、茂みの影から前方を見据える。そこには五体のオークが、粗末な武器を手に集まっていた。緑色の肌に牙を剥き出しにした獰猛な魔物たち。だが、群れで行動するがゆえに油断がある。
一頭が仲間と何か唸り声で会話している隙を突く。
足音を殺して木の陰から陰へと移動し、剣の柄を強く握りしめた。風向きは良好だ。奴らにこちらの気配は届いていない。
「三体を同時に仕留めるのは無理だ。まずは一番手前の一体から...」
心の中で狩りの手順を確認する。オークは単体なら大した相手ではないが、群れになると厄介だ。一体ずつ確実に数を減らしていく。それが森での戦いの鉄則だった。
俺は静かに剣を抜き放ち、最初の獲物に狙いを定めた。