あらすじ
――その証言だけが、最初から“終わり”を知っていた。
川沿いの公園で起きた転落死。
事故として処理されたその事件に、
一人の記者が違和感を抱いた。
集められた証言は九つ。
近所の男。
元同僚。
教師。
恋人。
バイト仲間。
友人。
警官。
店員――
誰も嘘はついていない。
それなのに、語られる犯人像は一致しない。
インタビューを重ねるうち、
記者は気づく。
「この証言だけ、温度が違う」
そして、
もう一度話を聞くために向かった夜、
音声記録は途切れた。
残されたのは、九人分の証言と、
誰のものとも知れない――十人目の声。
静かに積み上がる違和感が、
最後にすべての順番を変える。
証言だけで紡がれる、
静かなサスペンス。
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