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太平洋戦争末期、沖縄へ向かう途上にあった日本海軍第二艦隊は、嵐の只中で忽然と姿を消す。 転移先は山々に囲まれた巨大な湖と無人島。敵も戦場も存在しない、静かな世界だった。 艦艇は健在だが、戦う相手はなく、帰還の術もない。 やがて艦隊は武器としての役割を失い、人々は「兵」ではなく「人」として日々を生き始める。 そして下される決断――戦艦大和以下、全艦自沈。 それは敗北ではなく、戦争そのものからの解放だった。 沈んだ翌朝、湖畔に訪れるのは、かつて誰も見たことのないほど穏やかな時間である。