ページ:1(2件表示) / タグ一覧へ
本格的な艦隊夜戦。みたいな戦い。 撃沈破もなし。ただ小破させるだけ。
2×××年、日本・呉に出現した超巨大戦艦「日出」。五十一センチ三連装砲塔三基、反物質装甲装置、核融合炉を備えたその艦は、旧時代の遺物と世界から嘲笑される。しかし外交的緊張が高まる中、中国海軍の威力偵察空母が日本近海で挑発行動を開始する。幾度もの警告と外交交渉が尽くされた末、日本政府と海上自衛隊司令部は、戦艦日出に主砲使用を正式に命令する。副長の視点で描かれるのは、圧倒的火力ではなく、国家が「撃つ」と決断した責任の重さだった。二百キロ先へ放たれた一発の砲弾は空母を沈め、世界に戦艦の復活を示す。しかしその静かな勝利は、同時に決定的な溝と、消えない問いを残す――撃つという選択の、その先を。