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里帰り中の主人公は、けたたましい「さえずり」に二日酔いの二度寝を邪魔されて……
大学受験に失敗してから、十八歳の陸は部屋にこもり、昼夜逆転の生活を送っていた。 何をしても上手くいかず、唯一うるさいのは昔気質のじいちゃん。 「お前は“生きる力”を持っとる」――そう言うじいちゃんの言葉も、陸の心には響かない。 ある夜、エナジードリンクを買いに出た帰り道。 見覚えのない神社で、陸はなんとなく五円玉を投げ入れて手を合わせる。 次に目を開けたとき、そこは空襲警報の鳴り響く昭和十九年の街だった。 混乱する陸を助けたのは、豪快で明るい青年兵。 その名は、高橋修二――若き日の“じいちゃん”によく似た男だった。 食料もなく、死が日常にある戦場で、陸は初めて「生きる」という意味を知っていく。 そして、時を越えて繋がる“ご縁”が、二人の運命を静かに変えていく。 命の重さと絆を描く、時を越えた感動ドラマ。