あらすじ
「リーゼル・ヴァルントは指輪を盗んだ。この婚約、破棄する」
秋夜祭の夜会、王太子の冷たい声が響いた。
身に覚えのない罪。縋る間もなく、私は泥棒令嬢と断罪される——はずだった。
「その女を連れ出すな」
割って入ったのは、氷の公爵と呼ばれるオルヴェン・シュトラーセ。彼は大広間の扉を閉ざし、こう言い放つ。
「真実が明らかになるまで、誰も出さぬ」
私の胸元には、母の形見の押し花栞。そこに記された日付が、すべてを証す鍵になる。
冤罪を暴き、真犯人を追い詰め、そして——
「お前は俺のものだ。異論は俺が潰す」
公爵の独占宣言から、逃げられる気がしません。
※婚約破棄→冤罪逆転→公爵溺愛。ハッピーエンドです。