あらすじ
※短編を長編にして投稿したものです。
ーー
婚約してから十二年間、戦場に行った婚約者を待ち続けた。
戦場から婚約者が帰ってきた婚約者に、告げられた言葉はこれだった。
「君は、もう三十歳だ」
翌朝、社交界は囁いた。枯れ花、と。新しい婚約者は十八歳だった。
それだけなら、まだよかった。
一ヶ月後、今度は縁談が殺到した。「古代魔力持ち」として。値札が変わっただけで、秤の上にいることは変わらない。
——私はずっと、誰かの評価の上に立っていたのか。
その夜、ミーナは初めて気づいた。三十年間、言われた通りに生きてきたことを。親に言われた通りに。婚約者を信じた通りに。社交界の常識通りに。