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第一王子が立太子される日。 第四王子である俺は、式典ではなく王城の北の塔にいた。 廃嫡された第三王子の監視と、それを不服とする連中の処分を任されたからだ。 婚約破棄、学園での不祥事、派閥の暴走。 すべてのツケは、祝砲の裏側で精算される。 国の歪みを正し、自分が幸せになるために張り切るお話。
名君の崩御とともに、龍に守られし王国の空は色を失った。王弟が即位したその年から、旱魃、洪水、地震が相次ぎ、豊穣の大地は荒れ、民の祈りも空しく散っていく。 龍を祀る龍星院の神官は、龍の加護が王家から離れつつあると告げ、王に厳然たる神託を下す。 五人の王子に古儀「龍星逐鹿」を課し、災厄を鎮め、龍の声に応え得る者を立太子せよ、と。 勇を誇る者、智を磨く者、仁を抱く者、野心を秘める者、そして迷いを胸に立つ者――五つの運命が交錯する時、試されるのは王位ではなく、国を背負う覚悟そのものだった。