あらすじ
これは、ドラゴンを狩る者「剣聖」の物語。
舞台はアマルフィ王国。平和だったこの国は、周辺異民族の侵攻に晒されていた。さらにドラゴンまで出現し、王国は重大な危機を迎える。
天界の神をも虜にすると言われる美女剣聖スフィーティア・エリス・クライ。彼女は剣聖団の指令を受け、王国領カラミーアに向かった。戦場に出現したドラゴン。カラミーア軍はドラゴンの出現で撤退を余儀なくされる。戦場を遠方から見守っていたスフィーティアは、動き出した。
出現したドラゴンの討伐を果たし、スフィーティアは、領都カラムンドを目指した。その途中に「灰色の眼の少女」と出会う。名をエリーシアと言ったが、この時スフィーティアは、彼女との出会いで運命が大きく動いて行くことに気づかなかった。
【背景】
異世界アーシア。
そこは、巨大なドラゴンが頂点に君臨する世界。ドラゴンは、意のままに世界を行き来し、邪魔となれば人々を容赦なく殺した。人間の持ついかなる武器や魔法もドラゴンには歯が立たず、ドラゴンが現れれば逃げるしかなかった。
人間は、永らくドラゴンに怯え耐え忍びながら生きていくしかなかった。
しかし、そんな人間の中に一つの希望が出現した。
それが、『剣聖』だ。
己の剣を自在に操り、ドラゴンを狩る者達である。1000年以上前に彼らは、ドラゴンと全面戦争を行い、大きな犠牲の末にドラゴンの脅威を人々の前から消し去ることに成功した。
人間にも大きな犠牲が生じた大戦であったが、それ以降ドラゴンが人々の生活を脅かすことは格段に減った。
しかしながら、ドラゴンが消えたわけではない。剣聖は、人知れず犠牲を重ねながらもドラゴンと戦っていたのだ。
人々が剣聖の存在をあまり認識することがなくなっていたそんなさ中に、ドラゴンの動きが活発化し始めていた。
ヴェストリ大陸東の大国アマルフィ王国は、ドラゴンの出現に悩まされ始めていた。度々領土を辺境の異人種や北方の大国ルーマー帝国に犯されていたが、これにドラゴンが呼応するかのような動きをしていたからだ。遂に、王国は、剣聖団へドラゴン討伐の要請を行うこととするのだった。
※この作品の約2年前の話が中心である『剣聖の物語 剣聖スフィーティア・エリス・クライ 序章』も公開しています。この作品が気に入られたなら、序章もご覧頂けたら、と思います。