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江戸の町に、ひとりの浪人が現れる。 名は橋本清十郎。 痩せこけた体、伏し目がちな顔。 腰には刀――しかしその刃は、竹で出来た竹光だった。 人を斬る力も、武士としての身分も失った男。 それでも清十郎は、己の矜持だけを捨てずに生きている。 町の者に侮られ、侍に嘲られ、ならず者に絡まれる日々。 だが誰も知らない。 その竹光を抜かせた時、 何が起こるのかを。 これは、落ちぶれた一人の浪人が 静かに己の誇りを貫く物語。