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昼とも夜ともつかない、どこまでも続く静寂。 そこには、光を模したような少女と、 闇を模したような少女がいるのみだった。 光の少女は、足元に咲く花に視線を落とす。 触れることも、抱くこともあるその花は、 彼女自身を映すかのように、静かに揺れていた。 闇の少女は、夜空を見上げる。 そこに浮かぶ星へと、手を伸ばす。 とどかない、とどきもしないことを理解しながら。 その輝きを掴もうともがくように。 理由も、目的も語られない。 それでも二人は、 同じ静寂の中に立ち、 同じ時を共有している。 …これは、そんなところでの、とある物語である。