あらすじ
東京の下町、団子坂。 古びたアトリエ「悠彩堂」を営む絵画修復家・桐嶋悠斗(きりしま ゆうと)のもとに、奇妙な依頼が舞い込んだ。
「報酬は一億円。この絵を修復してほしい」
届けられたのは、美術史から消されたはずの巨匠グスタフ・クリムトの未発表作品。 だが、それは破滅への招待状だった。 依頼人の謎の死。身に覚えのない殺人容疑。そして、暗躍する欧州の巨大犯罪組織「アウラ・ノクティス」。
「逃げるのは終わりだ。俺の技術(わざ)で、お前らを鑑定してやる」
かつてアメリカで名を馳せた凄腕修復家が、警察キャリアの幼馴染、美術オタクの文化庁官僚、飄々とした公安刑事らと共に、歴史の闇に葬られた真実に挑む。 武器は、筆とメス、そして圧倒的な美術知識。
ナチスの略奪美術品を巡る、最高に知的でスリリングな逆転劇、開幕。