あらすじ
七歳で神から授かったのは――最も価値がないとされる“緑の魔法”。
それが原因で家は没落し、領地は奪われ、家族は散った。
少年リオンは、すべてを失った先で“森”に辿り着く。
そこは人が恐れ、滅びた文明の残骸が眠る土地。
誰も近づかぬはずの森で、リオンは不思議な声を聞く。
木々は彼に応え、花は咲き、風は歌い、命が芽吹いた。
やがて彼は知る――
緑はただの「農耕の色」ではなく、
世界の循環を司る“生命の色”だということを。
失われた森の力と共に歩み、
少年は滅んだ国に再び命を灯していく。
色授を受けた者の中で、
緑を授かった者はほとんど迫害され、記録さえ残っていない。
だが、その“無価値な色”こそ、
やがて世界を救う唯一の力になる――。