あらすじ
東京の片隅でくすぶる新人作家は、創作者だけが結べる“観念守護”——式妹と契約する。彼女は創作の火を燃やす代わりに、嘘や逃避を許さない。冬の街で、脚本家、漫画家、音楽家、VTuberら同世代クリエイターの式が次々あらわれ、締切と自尊心と“観客という怪物”をめぐる魔法戦が始まる。最後の敵は、アルゴリズムに蠢く人々の願いの集合体。創作は救いか、呪いか。
主要キャラ
・青井凪(あおい・なぎ):23歳の新人小説家。受賞後失速中。口では理屈、手は止まりがち。
・式妹・祈(いのり):凪の観念守護。白いマフラー、鉛筆の耳飾り。嘘が嫌いで、やさしく厳しい。
・神前うらら:人気VTuberの中の人。観念守護は“式姉・弦”。拡散と共感の魔術に長ける。
・真柴斗真:漫画家アシ上がりの新人。観念守護は“式弟・画”。物語の骨格を実体化できる。
・雨宮シオン:作曲家。観念守護“式双・律”。拍と心拍を同期させ人を動かす。
・千堂緋音(せんどう・ひおん):売れっ子プロデューサー。アルゴリズムと市場の式を複製して使う危うい実験者。
・“観客(ビューア)”:都市に満ちる無数の視線の集合。形なき最後の敵。
嘘つきのペンに、真実の妹は微笑まない。東京の冬、締切を燃料に走る創作ファンタジー。式妹が問い続ける——その一行は誰のため?