あらすじ
イリスはいわば負け犬だった。
ほどほどの歴史を誇るまあまあ儲かっている伯爵家の長女として生まれたにもかかわらず、ねえやと二人きりで隠居のような生活をしていた。
日々の暮らしに変わりはないはずだった。鬱を舐めないでほしい。変化に弱いがためにひたすら臆病な生活をしていた彼女は、いきなりコケティッシュな魅力の御令嬢が日常に闖入したことで急激な変化を味わうことになる。
それもこれも舌禍のせいなので自業自得にも程があった。
けれど御令嬢はイリスが何を言っても言わなくても勝手にエネルギッシュだし、ねえやはイリスのそばにいてくれるし
図書館のクライスラー子爵令嬢も教会のボッチ管理者オルタンシア司祭もいつも通り。
変化のありすぎる日常と穏やかな交流を反復横跳びすることではたしてイリスの気鬱は「ととのう」のか?
「ととのった」先にあるのは果たして友情なのか夢なのか
偏屈負け犬令嬢の物語、心に留まったならば幸いです