あらすじ
勝者は歴史を記す。
敗者はただ罵られ、汚名を着せられる。
明智光秀。
本能寺の変を起こし、三日天下と嘲られた武将。
だが彼の胸にあったのは「理想の秩序」だった。
石田三成。
関ヶ原で敗れ、奸臣と罵られた奉行。
だが彼が守ろうとしたのは「義の政治」だった。
二人は時代を隔てながらも同じ烙印を押された。
――「裏切り者」「奸臣」「敗者」。
しかし、そこに映るのは孤独を背負い、理と義を最後まで貫いた人間の姿。
勝者の栄光が色褪せても、敗者の孤独と誇りは鮮烈に残る。
本能寺から関ヶ原へ――。
70話にわたり、敗者が残した沈黙の声を描く歴史長編。
歴史を読む者に問いかけるだろう。
「理とは何か。義とは何か」
そして――「敗者とは誰なのか」。